6月の第1火曜日は、ミュージアム・マイル・フェスティバルという5番街の82から105ストリートに所在する参加美術館が、6pm-9pmの間無料開放される催しである。参加美術館は、メトロポリタン美術館、グッケンハイム美術館、エル・ムセオ・デル・バリオ美術館、ジューイッシュ美術館、ゲーテ・インスティテュート、ニューヨーク市博物館、クーパー・ヒューイット・ナショナル・デザイン美術館、ナショナル・アカデミー美術館、ニュー・ギャラリー・ニューヨークの9美術館。私は無料の催しが好きで、この日もしっかりと6pmから狙っていた。

今回訪れたのは、3美術館。まずはクーパー・ヒューイット・ナショナル・デザイン美術館。ほとんど並ぶ必要はない。同美術館は大富豪アンドリュー・カーネギーの元豪邸であった。内部の内装が富豪の家だけあって素晴らしい。展示は服などの素材で、宇宙飛行士、レーサー、消防士などが着る特殊服などを展示していたが、あまり興味をそそられなかった。30分で退場。

次はグッケンハイム美術館。行列になっている。あまりに長いので人が後で減るだろうと思い、セントラルパークの貯水池で休憩。しかし9時に終わってしまうのでのんびりとはしていられない。列に並んで15分ほどで入場できた。特別展は館内の吹き抜け床から天井まで鏡を取り付け、螺旋状の通路壁にシンプルなタイル上の色を並べた作品で、面白かった。また同美術館が行っている子供のためのワークショップでの作られた作品は、子供の想像力に驚かされた。常設展は何度となく見たものだが、ピカソ、セザンヌ、ゴッホなどを再度確認する。残り時間は1時間を切った。

路上では、小さくではあるが、ところどころで音楽コンサートが行われている。アーティストが長細い風船でいろいろな形を作って子供にあげている。また子供は路上に色チョークで絵を描いている。微笑ましいかぎりである。ニュー・ギャラリー・ニューヨークの路上のコンサートが面白く、中に入ろうと思ったら行列が長いので、諦めてメトロポリタン美術館に行く。もう45分ほどしかない。この大きな美術館を45分でどうするか?何度も訪れているので、ここは特別展を狙う。シャネル展はシャネルがいかに女性の服を変えたかをマネキンに実際の昔の服を着せて見せてくれて楽しめた。彼女は服だけでなく、女性の生活、生き方を変えたのだ。時間があるので、屋上へ。8時半だがまだ明るい。セントラルパークの木々を超えて公園を取り囲むように高層ビル、アパートがきれいに並ぶ。夜が近いが外はまだ暑い。館内に戻り、彫刻ガーデンで休んでいると9時15分前だというのに、係員が閉館だと展示室を奥から順番に閉め出した。

美術館は、精神を解放してくれる。私がニューヨークを離れることができない理由の1つにはこのような優れた芸術が常に鑑賞できることにある。

ニューヨーク美術館博物館情報

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