c3a9a05c.JPGマンハッタンの不動産景気はいたる所に波及する。駐車場が利益の高い高層マンション、アパートに転じているのだ。駐車場によっては平日は通勤者などの車で一杯になるが、週末は全く入らないというところは週末にフリー・マーケット会場となることがある。これまでマンハッタン最大のフリーマーケットとして知られていた、アンティーク商品が多いアネックス・フリー・マーケットは、会場である6番街26ストリートの駐車場がマンションとなる為、今年7月末に閉じ、8月よりヘルズ・キッチン・フリー・マーケット(39ストリートの9と10番街の間)と合併した。6番街26ストリート周辺はもともとアンティークの店が多く集まっていたことと周辺には駐車場が多かったので、フリー・マーケットの会場がたくさんあったが、数年前から次々と駐車場が高層アパートに変わっていた。

新しい会場のヘルズ・キッチンという地区は、元々ギャングが争っていた治安の悪い場所だった。ヘルズ・キッチンというのは地獄の台所という意味だ。熱い地獄の最も熱い場所、つまりとんでもないところだ。最近はニューヨーク市内はどこも安全になってきた。特にマンハッタン内は凶悪犯罪がとても少なくなり、ヘルズ・キッチン周辺も住宅ブームにのってきている。そのようなことが関係あるかどうかはわからないが、土、日曜日に通りを閉鎖して、フリー・マーケットとした。

秋を感じさせる日曜日に私は散歩に出かけた。かつての会場のように密集したという感じはない。店舗も少ないし、また人も少ないので、そう感じたが、あまり人の多いところは好きでないのでかえってのんびりとすることができた。アクセサリー、絵画、家具、彫刻、陶器、服、靴、カバン、CD、置物などいろいろなものがある。鹿や熊の剥製の頭もある。余り物に興味はなくても見るだけで楽しめた。気がつくとまわりの古ぼけた低い建物を超えてエンパイア・ステイト・ビルが見えて、なにか落ち着くものがあった。


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