ドロージー・チャペロンこの春もブロードウエイでは多くの新作がプレビュー公演を開始した。観客に受ければ、何年ものロングラン公演が行われ、悪ければすぐに終演となる。制作費が1000万ドルを越えるミュージカルはめずらしくない。その元を取る為には少なくとも1年以上のロングランを行わなければならない。さて話題の4作品の評判は?

レスタット
このエルトン・ジョンが作曲を担当しているバンパイア・ミュージカルはブロードウエイで公演を始める前にサンフランシスコで調整の為の試し公演が行われているが、ニューヨークに来てもまだ調整は終わらない。永遠の生命を持つパンパイアもブロードウエイでは短命に終わると予測されている。制作費12億円ですよ。

ターザン
ディズニーの新作。フィル・コロンズが音楽を担当し、オフ・ブロードウエイや世界中でヒットした空中を飛び回る「デ・ラ・グアルダ」のピチョン・バルディヌが空中動作の振り付けを担当した話題作。飛び過ぎるとか、舞台がすべて観えない座席が多いなどの苦情もあったが、修正されたよう。人気は強く、完売公演を出している。しかしディズニー制作の「ライオンキング」と比べるのは辛いとも聞く。

ドロウジー・チャペロン
1920年代を舞台としたミュージカル。題名の「ドロージー」は1920年代の隠語で酔っぱらいという意味。チャペロンは女性の名前。「酔っぱらいのチャペロン」という題名が悪いといわれている。また誰が20年代に興味を持っているんだという声もあり、批評家には受けは良くないが、観客は喜んでいるという。

ウェディング・シンガー
アダム・サンドラーが主演した1998年の同名映画の舞台ミュージカル版。演出から音楽、そして主演の演技が弱いといわれているが、ベテラン演出家のジャック・オブライアンや「ヘアスプレイ」の作曲家ステッペン・リンチなどが協力に加わり、よくなってきているという。しかしこのニュージャージー州がらみの作品は、今シーズンの大ヒット作「ジャージー・ボーイズ」を越えることは至難の業のよう。

ちょっときつめの批評ばかりですが、観るのはみなさん。しかし私は短命に終わった、エルビス・プレスリーの曲を使った「オール・シュック・アップ」をおもしろいと思いましたし、「ドラキュラ」もひどいと言うほどではなかったと思います。逆に現在ロングランを続けているもので、そんなにおもしろいかなと感じるものもあります。人によって好みは違います。人気の旧作品だけには満足できない、ミュージカル狂いは新作も挑戦して下さい。ミュージカルはその時代を表します。