日本ではITバブルがはじけたが、アメリカではまだまだIT神話は健在である。動画配信サイトのユーチューブにしても、昨年そのユーチューブを約16億5000万ドル相当の株式交換で買収した米インターネット検索大手のグーグルにしても元は小さな会社。

ヒストリーチャンネルが「ザ・グーグル・ボーイズ」というタイトルでグーグルを立ち上げた2人の若きアメリカ人の成功物語を制作している。その番組中に出てきたグーグルの会社内の様子を見ると、明るくクリエイティブな雰囲気に満ち満ちている。社長の2人は従業員が幸せでいる事を願い、健康的な食事を出すカフェテリアは無料、社内にプールテーブル(玉突き台)まである。オフィスの中ばかりでなく、こうしたリラックスした場所で自由に仕事の話ができるという。何とも羨ましい。

創業者の1人、ラリー・ペイジの保有株は20億ドル、もう1人のサージー・ブリンは19億6000万ドル、資産総額は1人で40億ドルというが、相変わらずホンダに乗り、アパート暮らしだという。彼らが目指しているのはより良い世の中で、お金儲けは二の次。あくどく儲ける事はしない主義なのだそうだ。それを見てグーグルという会社に好感を抱いていたところ、会社の設立時でまだ従業員が40人しかいない頃に週450ドルとストック・オプション付きでマッサージ嬢として働いていた女性が億万長者になったとNYタイムズが伝えていた。(出典サイト)彼女はグーグルの株なんて紙くずのようなものだと当時は考えていたというが、嬉しい大誤算に5年後気付く事になる。52歳で引退してみると、グーグル株は1株700ドルまで上昇していたのだ。株のほとんどを売り、彼女は優雅な暮らしをすると共に、財団を設立したという。これももうひとつのアメリカンドリームだろう。他にも500万ドル以上の株を持つ者がグーグルには1000人以上いると記事には書かれている。これまた何とも羨ましい。

出典Google Options Make Masseuse a Multimillionaire