人口滝アート日本のテレビでも放映されていたというニューヨーク話題のパブリック・アート、人口滝。イースト・リバーのマンハッタン橋近く、ブルックリン橋桁、ブルックリン・ハイツ沿い、ガバナー・アイランド近くの4つの場所に期限限定で設置されたものだ。私は以前のブログで16億円余りも使って、ちょっと物足りないという記事を書いたが、ブルックリン橋桁のものを何度も見るに従って、だんだんと心地よくなってきた。マンハッタンをバックにブルックリン橋下に見える水の流れは、気持ちいい。特に夜は、滝だけがライトアップされ、興ざめの滝の金属パイプの足場が見えなくなるので、 風流さを感じさせてくれる。

しかしだ・・・、この滝に文句を言う人が出てきた。ブルックリン橋桁横の高級レストラン・リバー・カフェのオーナーだ。“イースト・リバ”ーは日本語に訳すと“東の川”という意味だが、実際は川でなく、海なのだ。つまり滝で流れる水は海水で、この塩水が水しぶきとなり、木々に降り掛かり、悪影響を及ぼすというのだ。確かにリバー・カフェの庭に茂る木々の葉が茶色く変色してきた。うーん、ちょっとおかしい・・・。木々が変色するだけなら耐えられるかもしれないが、枯れてしまうとなると、これは問題だ。リバー・カフェのオーナーだけでなく、滝のしぶきが舞い、枯れ始めた植物を危惧する人たちが、立ち上がり、市に苦情を唱えた。

予定の10月13日までは、継続されるが、滝が流れる時間は短縮されることとなった。新しい時間は、火、木から日曜日は12:30pmから9:00pm、月と木曜日は5:30pmから9:00pm。最初の計画の半分以下の時間です。

芸術も自然には勝てません。